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「ヤバい経済学」と八百長 [本]

そこそこ有名らしいのだが、
「ヤバい経済学」という本で、
相撲の八百長がデータで分析されているという。

相撲の八百長うんぬんに、特に言うことはないのだが、
興味本位でちょっと読んでみた。


日本での出版は2006年なので、今の騒ぎのずっと前。
書いてある内容は特に力士の名前が出ているわけではなく、
単純にデータからインチキが読み取れるかどうかで、
1989年1月~2000年1月281人32000番を検証。

かいつまんで書くと、
7勝7敗の力士は勝ち越さないと、
番付が下がって地位が落ちちゃうので、
そこで八百長が起きるかを確認。


8勝6敗の力士と当たる場合が、
最も分かりやすくて、
最終日で当たる以外の勝率は48.7%(5割)
最終日で当たったときの勝率は79.6%(8割)

その次の場所の対戦成績は40%になる
(お礼に勝たせてあげるということらしい)
次の次は50%に戻る。


八百長報道があった直後は、
全部の取り組みが、通常の実力通りの勝率約50%に戻る。


報道で八百長疑惑があった力士は、
必ずこの傾向が出る。
また、八百長と噂される力士以外にも
同様の傾向が見られる力士がいる。

もちろん八百長をまったく行わない力士もいて、
その力士との対戦成績は、最終日だろうが角番だろうが、
どんなときでも実力通りの勝率になる。


凄い。データ見るとバレバレだ。



ちょっとわかりにくかったかもしれないけど、
実際にはもっと分かりやすく丁寧に書いてある。


この本は別に相撲の八百長問題を解く本ではなくて、
経済学の啓蒙書として書かれたもので、
これはほんの一例。
様々な問題をきちんと数字が出ているデータから
因果関係を読み解いていくという内容の本だ。


アメリカでは大ベストセラー、日本でも結構売れてる。
ドキュメンタリー映画化もされて、
この春日本でも公開されるらしい。
…どんな内容かちょっと想像付かないけど。


単純に読み物として面白いので、
興味のある人はゼヒどうぞ。
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テルマエ・ロマエ面白いよ [本]

エンターブレインから出版されている風呂漫画、
「テルマエ・ロマエ」

テルマエは風呂、ロマエはローマ。
ローマの風呂、ズバリ漫画の内容だ。

風呂とローマという、
かけ離れたようなテーマをよくつなげたなーと思ったが、
古代ローマ人が風呂好きだったということは、
歴史上でも明らかにされているようだ。
確かにローマ水道の出来は授業でも習ったくらいだし、
現代においても使われている。


作者はイタリア人を夫にしているだけのことはあって、
古代ローマについての知識も深いし、
風呂が大好きなんだなぁというのが良く伝わってくる。


この漫画元々読み切りを予定していたけれど、
あまりの内容の良さに連載になったとのこと。
確かに第一話目は特に良くできてて、ネタも満載だ。
富士山の銭湯絵を見てヴェスピオス火山と勘違いしたり、
フルーツ牛乳を飲んで感動するところのくだりなんかが、
非常に面白い。
「夢だけど、夢じゃなかった」だし。

歴史上の出来事についても、自分は細かいところは分からないが、
カキコミとかで見る限りは、かなり正確に描かれているとのこと。
そのあたりの含蓄の深さと風呂への愛情が上手くマッチしてて、
しかも好きなものを伝えたいという気持ちが強いからこそ、
読んでて面白いのだろう。

平たい顔族の一員として、応援します。

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テルマエ・ロマエ [本]

エンターブレインから出版されてる、
「テルマエ・ロマエ」という漫画が、非常に面白い。
今2巻まで発売中、以下続刊。

どんな内容かというと、
風呂漫画。

…えー、ホントにその通りの内容なのだ。


もうちょっと書くと、ローマ時代の風呂の建築家が、
現代日本にタイムスリップして、
いろんな風呂からその仕組みを学び取り、
また過去に戻って、
それを風呂建築に生かして大成功するギャグマンガ。

…なんか、あんまり面白そうじゃないね…。
詳しい説明は、ググってもらえばいろいろ出ていると思うので、
そちらに任せます。


自分だけ面白いと言ってても、信憑性が薄いけど、
・手塚治虫文化賞 短編賞受賞
・マンガ大賞2010 大賞受賞
と、評価もしっかりしてる。
マンガ大賞のほうはまだ発足して3年目なので、
権威的にはまだまだかもしれないけど。


読んだきっかけは、カキコミサイトで面白いと盛り上がっていて、
1話目がアップされてたので、ついつい読んでしまった。

実は公式サイトにも1話目が無料でアップされているので、
お試しでゼヒ読んで欲しい。
面白いから。
http://www.enterbrain.co.jp/comic/TR/

これ読んだ後、すぐに2巻とも買っちゃった。
amazonとかの評価も高いので、損はしないと思うよ。

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グイン・サーガの原作 [本]

グイン・サーガのアニメ版のことを書いた割に、
原作には触れてなかったので、さわりだけでも。

グイン・サーガは豹頭の戦士が活躍するヒロイックファンタジー小説。
ただヒロイックファンタジーといいながら、
大河ドラマ風・歴史・恋愛・政治・戦争・アクション・推理などなど、
何でもごちゃ混ぜに入り交じった、不思議な小説だ。

実は作者の栗本薫が2009年の5月に亡くなったために、
130巻刊行するも未完のまま終わってしまった。


自分とグインの最初の出会いは高校の図書館。
置いてあるのを見つけてから、
そこにある分はあっという間に読んでしまい、
約20年間、次の巻が刊行されるのを心待ちにしてたんだよね。


ハヤカワ文庫の看板小説だったが、
30年間続いたので、賛否両論出まくっていたようだ。

文体の揺れが激しくなったり、ストーリーの展開がおかしいと
離れていく人も多かったみたい。
印象に残ってるのは、
中世の話なのにストーカーって言葉が出たときが、
目立って批判されてたかな。


自分としては、書き手が生きていた時代を
反映した言葉が出てきたりするのも、
ある程度は良いんじゃないかなとも思う。

スタンスが伝記というよりも口伝なので、
語り部から話を聞いている感じ。
だから、語り部の感性に表現が引っ張られるのも、
それはそれで面白いと思ってたけどな。


最終巻は2009年12月に発売された、
「見知らぬ明日」

…そうだよな。誰にも分からない結末となってしまった。
ずっと楽しんでいただけに、終わってしまうことがとても残念だ。



未完なのが玉にきずだが、
上手くはまってしまえば漫画を読むように、
読み進められる、珍しいタイプの本だと思う。

図書館とかにも揃っていると思うので、
アニメなどで興味が出たかたは、ゼヒご一読を。
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GIANT KILLING面白い [本]

講談社のモーニングに連載中の漫画の、GIANT KILLINGが面白い。
内容は弱小のサッカークラブチームが、
強豪相手にどのように勝負を挑んでいくかという話。
題名のGIANT KILLINGは
レベル的に劣っている(と思われる)チームなどが勝利を収める
という意味のスポーツ用語で
日本語で言うところの”番狂わせ”にあたる。



ちなみに自分はサッカーにはまったく興味が無く、
知識的にはむかしむかしの昼休みにやってたサッカーと、
キャプテン翼を読んだのと、ちょっとゲームでやったので
ルールを知ってるくらいのレベル。
今回のワールドカップも岡ちゃんと俊介、
本田がようやく分かるくらい。

そんな自分が読んでも、とてもハマる内容だ。


絵柄も今風でコミカルな部分がベースなので、
とっても取っつきやすいが、
出てくる人物はとびっきりのスーパースターがいるわけでもなく、
普通にリアルにいそうな選手達。
まして必殺技が飛び出すわけでもない。

なのにどうしてそんなに面白いのかというと、
試合で戦うプロのサッカー選手達が、
リアルにどう考え動いているかを描きつつ、
試合になれば監督目線としての作戦が
きちんと組み立てられていて、
それが気持ちいい勝ちに繋がるような内容だからだ。

しかも読者がきちんと納得するような、
伏線の張り方や裏付けができている。


まぁ漫画なので、
どうしても都合がよく見えちゃう展開とかは少しはあるのだが、
それを含めたとしても、思わず入り込んでしまう面白さがある。


一番盛り上がったのは、単行本5巻の椿の才能が覚醒するところ。
何度も読み返すくらい、興奮する内容だった。
ブラジル人トリオもキャラが立ってたし。

まだ全部読んでないが、
読んでみて注目されている漫画といわれているのが分かった。
オススメです。



全然関係ないけど、サッカー代表の帰国会見の最後に今野がやってた、
「集まれ~~」
ってものまねの元ネタって、CMだったのね。
http://www.kfc.co.jp/tvcm/cm_79.html
わかるとちょっと面白い。
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F1最強「事情通」読本 [本]

楽天の期間限定ポイントが余ってたので、
なんか買わなきゃもったいないなーと思ったのだが、
そういうときに限って、何も買うものがない。

で、楽天ブックス見てたら、
F1の本で、
F1最強「事情通」読本
というのが最近発売されてた。

元GPXの編集長が書いた本なので、
これでいいかと思って、買ってみた。

……

ハズレた。

いや、文章や内容はしっかりしているのだが、
20年来F1を見てきたので、
書いてある内容がほとんど分かってることばかりだったのだ。

初心者にとっては要点がしっかりまとまっていて、
分かりやすい内容なので、いい本だと思うのだが、
初心者が、この本を手に取るかなぁ?
というのは微妙なところだ。

装丁もそんなに目立つとは思えないので、
たぶん他の本の中に埋もれていっちゃうんだろうなぁ、と。


要するに、自分にとっては面白くない本だった。
値段も1575円で、内容の割に高いように思えたし。


違う本買えば良かった…。
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ビジネスアスキー休刊 [本]

月刊ビジネスアスキーが3月号で休刊になるそうだ。
去年の12月にアナウンスがあったようだけど、知ったのはついこの前。
ここ数ヶ月はやや面白くなってきたかなぁ、とも思ってたけど、
まぁ、案の定というところかな。


コンピュータ雑誌だった頃の月刊ASCIIは、
30年くらい前からの老舗パソコン誌だった。

パソコン関係なら何でも書いてある雑誌で、
Windows・Mac・ゲーム、ハードもソフトもSFも科学も何でも書いてある。
硬派・軟派両方を兼ね備えたなかなか読み応えのある雑誌で、
昔から機会がある毎にちょこちょこ読んでた。
ここから月刊ログインとかが生まれて、
そのまた下でファミ通なんかが出来たりしてて、
センス的にも知識的にも結構好きだった。


2006年秋にパソコン系雑誌の乱立を受けて休刊、
「ビジネスとITのギャップを埋める」のキャッチコピーで
『月刊アスキー』に新創刊したが、これはダメかなぁと思った。

書いてある内容の三分の二が、
「セカンドライフ」と「株の運用」、
あまりでちょこっとコンピューター系の話。

つまんねー雑誌になっちゃったなぁ、と。
読んでたけど。


「セカンドライフ」が大コケしたあと、
月刊ビジネスアスキーに名前を変えて、
内容も少しビジネスよりになったけど、
逆に他のビジネス誌との差別化が出来ない感じになっちゃてた。


なくなるのはちょっと残念だけど、
迷走の末なるべくしてなった感もある。
しょうがないね。
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グイン・サーガ・ハンドブックFinal [本]

今日ふらっと本屋に立ち寄ると、
グイン・サーガ・ハンドブックFinalが店先に並んでた。

グイン・サーガは豹頭の戦士が活躍する大河ファンタジー小説だ。
作者の栗本薫が2009年の5月に亡くなったために、
130巻刊行するも未完のまま終わってしまった。


今回のハンドブックは、データ&ガイドブック最終版となってるが、
立ち読みでパラパラと見たところ、
ホントにデータだけで、読むところが全然ない。

ハヤカワがファンに買わせるために作ったまとめ本って感じだ。

人名辞典なんて今までの蓄積があるから、
そんなに手間かからないだろうし、
読むところはグインの評論文ぐらいだったかな?


ファンが望んでるのは、そんな辞典じゃなくて、
いろいろな謎やこれからの話がどうなるかってことなのに。

ハヤカワから刊行されるのは、豪華本とか画集とかばっかり。
いや、それも大切ですよ、ファンにとっては。

でも、今回のハンドブックとかを見ると、
遺産で稼いじゃおうって雰囲気がでてるんだよね~。


130巻も読んで、結局オチが分からない。
このモヤモヤ感はどこへぶつければいいのだ!
ハヤカワさん、なんか考えてよ…。
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L25 [本]

フリーマガジンのL25がリニューアル創刊した。

もともとR25の姉妹紙だったもので、
内容としては、R25が25才前後の若者向け総合情報誌で、
L25はその女性版といったところ。

両雑誌とも、毎週木曜発刊のフリーマガジンだったが、
この夏~秋にリニューアルして、
R25は隔週発刊、L25は月1回発刊となった。

で、L25が今日発刊だったので早速読んでみると…


ツ、ツマラン…[もうやだ~(悲しい顔)]
読むところがほとんど無い…。



といっても、これはオトコ目線の話。
記事になってる内容は、
コスメ、オシャレ、恋愛、クリスマス…
女性向け雑誌としては、しっかりできている。
(と思う。女性誌読まないからよく分からないが。)

リニューアルとしては正しい方向だろう。

いままでのL25は、R25との差別化が甘く、
紙面のレイアウトも似通っていて、
コラムの内容も女性目線といいながらも、
男性が読んでも面白いものが多かった。


しかし、この不景気のご時世、
同じような内容の雑誌2冊を毎週発行するほど、
余裕が無くなったということだろう。

今年初めから、だんだん発行間隔が不定期に長くなってきてたので、
スポンサーが付かなくなってきたか?と勘ぐっていた。

そこで、このリニューアル。
L25は内容をきっちり分けてきたので、
スポンサーは女性向けの広告が出しやすくなったと思う。

うまく棲み分けしたな、という感じ。
…L25は、たぶんもう読まないけど。

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